ワクチンの歴史

2,000年のイノベーションが世界を救う

研究者によると、1963年以来、ワクチンによって命が救われた人の数は約1,000万人に上ると推定されています。ロータリー会員はワクチンの効果をよく知っています。経口ポリオワクチンのおかげで、1988年以来、野生型ポリオの発生件数は99.9%減少しており、現在、野生型ポリオによる発症が報告されているのは世界でわずか2カ国のみとなっています。新型コロナワクチンが世界中で配布されつつある現在、ロータリーと世界ポリオ根絶推進活動(GPEI)のパートナーが培ってきた経験と知識が新型コロナへの対応に役立っています。  

ロータリー会員は、ポリオ根絶活動で行ってきたのと同じ方法で、新型コロナワクチンの導入を支援しています。それらは、各地でのワクチン接種に対する認識向上、保健員への支援、誤った情報やワクチンに対するためらいへの対応、特に支援を必要とするコミュニティにおける公平なワクチン配布の提唱といった活動です。クラブは、地元保健当局や、世界保健機関(WHO)やユニセフなどの機関(該当する場合)と国レベルで協力できます。

毎年4月の最終週にあたる「世界予防接種週間」は、今年は特に重要な意味をもちます。新型コロナの世界的流行を食い止めるために、世界が予防接種に注目する今、命を救うワクチンの歴史を振り返ってみましょう。 

新型コロナウイルスに対応するためにクラブや地区で行っている活動を、ロータリーショーケースでご紹介ください。国際ロータリーの活動について詳しくは、Rotary.orgをご覧ください。

科学ジャーナリストであるErin Biba氏の活動や論考は、Scientific American、Wired、Daily Beast、Popular Science、BBCなどで紹介されています。

本稿は『Rotary』誌(2021年4月号)の記事を翻訳したものです。 

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ハミド・ジャファリ(WHO東地中海地域ポリオ担当ディレクター) | 3月. 25, 2024