ポリオ根絶支援のため、世界のロータリーリーダーがパキスタンを訪問

パキスタン ― 国際ロータリーの代表団が今週パキスタンを訪れ、イムラン・カーン首相、ザファル・ミルザ保健相、カマル・ジャベド・バジュワ陸軍参謀長、パキスタン・ポリオ全国緊急運営センター長のラナ・サフダル博士をはじめとする政府リーダーと会合しました。

ロータリー代表団には、2020‐21年度国際ロータリー会長ホルガー・クナーク氏、2020‐21年度ロータリー財団管理委員長 K. R. ラビンドラン氏、ロータリーのインターナショナル・ポリオプラス委員長マイケル K. マクガバン氏が参加。また、パキスタンにおけるロータリーのポリオ根絶活動を先導する次期ロータリー財団管理委員アジズ・メモン氏も同行しました。 

パキスタン政府リーダーは、ポリオ根絶におけるロータリーの重要な役割と、パキスタン、およびポリオの脅威にさらされているほかの国へのロータリーによる資金援助を高く評価しました。ポリオ根絶活動において、ロータリー会員はこれまで21億ドル以上を寄付し、莫大な時間をボランティア活動に捧げてきました。

ロータリーは、世界的なポリオ根絶活動を他に先駆けて開始した団体として認められています。1988年にロータリーが世界ポリオ根絶推進活動(GPEI)を結成した際、世界ではポリオの症例が毎年35万件発生していました。今日、ロータリー、パートナー組織、各国政府からの支援により、ポリオの発症数は99.9パーセント以上減少しています。

今回の会合でカーン首相は、パキスタン国内におけるポリオ根絶の新たな課題を認識した上で、パキスタンがポリオ根絶を最優先として掲げることを確認しました。同国政府はすでに、ポリオ予防接種の管理において効果的な一連の措置を組織的に導入しているほか、同国でポリオが再流行しないよう、必要なリソースを投入しています。バジュワ陸軍参謀長は、国内のすべての子どもにポリオワクチンが行き届くよう、陸軍と市民部隊の両方がロータリーの代表団を全面的に支援し、協力していくことを約束しました。 

ザファル・ミルザ保健相は、ポリオ根絶活動の強化を確認した上で、前回の全国ポリオ予防接種活動で約4000万人の子どもが予防接種を受けたことに言及しました。 

ホルガー・クナーク氏は、本訪問の結果への満足感を示すと共に、ポリオ根絶におけるパキスタン政府の尽力を称えて次のように述べました。「パキスタンのリーダーと会談し、ポリオという疾病を永遠になくすためにパキスタンが行っている新たな活動について知ることができ大変嬉しく思います。政府と陸軍からの支援があれば、パキスタンはこの使命を完遂させるに違いないと確信しています」

K. R. ラビンドラン氏もこれに同意し、次のように加えました。「ポリオ根絶は、社会全体からの支援を必要とする大規模な活動であり、ポリオによってこれ以上子どもが身体まひに苦しむことがないようにするという私たちの究極の目標です」

パキスタンへの訪問中、ロータリー代表団はパキスタンのロータリーリーダーとも面会しました。パキスタンには、230以上のロータリークラブがあり、約3400人のロータリー会員が活動しています。また、GPEIのメジャードナー(大口寄付者)とも会談し、全国緊急運営センターも訪問しました。ここでは、ハイテクのデータ収集システムにより、リアルタイムで根絶活動の進展をモニタリングしています。 

野生型ポリオウイルスの発生が引き続き報告されている国はアフガニスタンとパキスタンのみですが、不安定な情勢、紛争、脆弱な保健システムといった問題点により、世界的なポリオ根絶の最終局面が最も困難であることが実証されています。これらの障害に立ち向かい、根絶活動を引き続き強化していくには、寄付者や各国政府からの資金援助とサポートが不可欠です。

ポリオ根絶活動をご支援ください。ロータリーへのご寄付には、ビル&メリンダ・ゲイツ財団から2倍額が上乗せされます。詳しくはEndPolio.orgをご覧ください。ご寄付はこちらからお願いいたします

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ロータリーについて:

ロータリーは、世界で最も緊要な人道的課題の解決に尽力するボランティアリーダーから成る世界的ネットワークです。世界のほぼすべての国にある35,000以上のロータリークラブで、120万人の会員が活動しています。地域社会の人びとへの支援活動から、ポリオのない世界を目指す世界的な活動まで、ロータリー会員の活動は地元や世界に変化を生み出しています。詳しくは、ロータリーウェブサイトポリオ根絶支援サイトをご覧ください。
 

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Rotary International | 12月. 16, 2024