WHOポリオ根絶ディレクターのオリーリー氏が急逝

ロータリーと共にポリオ根絶に尽くしてきた世界保健機関(WHO)のポリオ根絶ディレクター、エイダン・オリーリー氏が急逝されました。その突然かつ早すぎる死は、ロータリーだけでなく公衆保健コミュニティ全体に衝撃と悲しみをもたらしました。

人間性にあふれ、明確な目的意識と先見性のあるリーダーだったオリーリー氏は、「ポリオのない世界」を目指して活動するすべての人にインスピレーションを与え、自身もその目標を達成するためにたゆまぬ努力を続けてきました。

大小さまざまなイベントでロータリー会員と交流し、その親しみやすい人柄とポリオ根絶への強いコミットメントで知られていました。

ご家族やご友人、同僚の皆さまに、心よりお悔み申し上げます。世界をよりよくするためのオリーリー氏の多大な献身と、ロータリーに常に感謝の気持ちを示してくださった思いやりを、私たちは忘れません。

ロータリー会員である私たちは、オリーリー氏が残したインパクトを称えるために、ともに掲げた目標、すなわち「ポリオという悲惨な病から全世界のすべての子どもを守る」という目標を達成するべく全力を捧げます。

世界ポリオ根絶活動(GPEI)からの声明(日本語訳)

WHOポリオ根絶ディレクターのエイダン・オリーリー氏の逝去という悲報をお伝えします。オリーリー氏は、家族と休暇を過ごしていた8月6日(火)の夜、急逝されました。

ご家族にお悔みを申し上げるとともに、この困難な時に強さと勇気が与えられるようお祈りいたします。

オリーリー氏は真のリーダーであり、よりよい世界の実現を目指すよう皆を励ましてくださいました。最近では、WHOポリオ根絶プログラムのディレクターとして、ポリオ根絶に向けた世界的な取り組みを主導しました。それ以前にも、人類の幸せのために休むことなく仕事をされました。

アイルランド出身であり、緊急事態や公衆衛生の分野で多くの経験を積んできました。WHOの以前には、国連人道問題調整事務所(OCHA)のイエメン局長を務め、アフガニスタンとイラクでも同事務所の局長を務めました。また、OCHAのシリア危機地域事務局長も務めました。

ほかの緊急事態においても、世界の弱い立場にある人びとのために働くことへの強い決意を示しました。ガザに拠点を置く国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の運営担当副ディレクター、パキスタンとアフガニスタンのUNICEF(国連児童基金)のポリオ根絶責任者を務めました。

とても親しみやすく、オープンで思いやりある人柄で知られ、仕事面でも個人面でも深く慕われていました。

ご遺族には妻と愛する二人のお子さんがおられます。GPEIより、ご家族やご友人、同僚の皆さまに、心よりお悔み申し上げます。彼は多くの人に惜しまれることでしょう。

<なし>

ポリオにまつわるストーリーをご紹介ください
ストーリーをシェア
Rotary International | 9月. 6, 2024